重要な車重
エンジンやパワーと並んでスポーツカーに重要な要素が車重です。
最近の車は安全性だったり快適装備が多く、重くなりがちですが、車重というのは性能全てに関わってくるのでメーカーは必死に軽量化を行っています。
で、ことスポーツカーで良く使われるのはパワーと車重の比をパワーウェイトレシオ(Power-weight ratio)と呼んで、性能とすることがあります。
これを使うとパワーはあるけど重いから実は速くない、逆にパワーはあんまりないんだけど実際は速い、という車が分かります。
例えば古い方の86(AE86)は900kgに130psなので900/130=6.92
新しい86(ZN6)なら1210kgに200psなので1210/200=6.05
といった感じで。
自分の車を持っていれば調べてみるのもいいかもしれません。
9より小さいぐらいだとスポーツとは言わずとも、公道で加速力などにも不満がないレベルではないでしょうか。7を切ってくると刺激的な加速が味わえるスポーツカーな車が多いのではないでしょうかね。この辺りの感覚は個人的な感想ですが。
でも本題はそこじゃなかったり
とはいうものの、古い86と現行の86を同じ物差しで測って一緒だ、というのはあまりにもひとくくりにしすぎてる気もしますね。
そうです、ボディの剛性も違えば履けるタイヤサイズだって全然違う。
サーキットでの性能はそこだけでは分からないのですが、指標として見るならパワーよりも車重が重要になってきます。
サーキットでは加速して、減速して、曲がって、を短い時間内で繰り返すので、通常の走行よりも車重が性能に大きく作用します。
車重が軽ければ軽いほど加速はするし、ブレーキにも負担がかからない、コーナリングに必要なタイヤグリップも少なくて済むって話ですね。
それと前回の話にもなりますがパワーは後からでも増やせますが、車重は実質的な限界があるので、ベースの車重から大きく変えることができません。
ということで、パワーウェイトレシオもみつつですが、なるべく軽い車の方が潜在能力も高いですよ、ということを今回は言いたかったんですが。
だいたいスポーツカーで多いのが1200kgぐらい、1000kgを切る程度の車はライトウェイトスポーツと呼ばれる部類になるかと思います。たった200kgかとも思いますが特にサーキットで乗り比べると全然違う世界なので、これから自分の車を選ぶ、という状況ならできれば一回は軽いスポーツカーも乗ってみることをオススメしますよ。