サーキット走行とは

サーキット走行はその名の通り、クローズドされたサーキットコースを全開で走行することです。日本にはたくさんのサーキットがあり、それぞれが特徴のあるコースやサービスを行っています。

サーキット走行のメリット
・普段出来ないアクセル全開・高速走行が(ある程度)安全にできる
・車の限界時に出る挙動を知ることができる
・タイムを測ってドラテクの向上ができる
・コースによっては最低限の装備で走行が可能(メット・グローブ・長袖服)
・コースによって低速から高速まで多種多様なレイアウトを走ることができる
・自分の車がカッコ良く走ってる姿を見せることができる
とにかく楽しい!!

最初はアクセル全開にして限界ギリギリでコーナーを駆け抜けていく非日常にシビれること間違いナシです。
公道ではせいぜい60km/h、高速でも110km/hが制限速度ですが、サーキットはもちろん速度制限なんてありません。日本一ストレートが長い富士スピードウェイではスーパーカーなら300km/h以上出せます。
テレビやゲームで見たサーキットを実際に自分の車で走ることができるのもとても楽しいですし、スポーツカーは周りにたくさんいますので好きな人は一日いても何も退屈しない空間ですね。

ではまず、ここでは「初めてサーキットを走りたいんだけど、どうしたらいいの?」という人を対象に初めて走るまでを説明していきます。
細かい部分ではサーキットに寄って違ったりもしますが、必ず必要なものは

最初に必要なもの
・自分のクルマ(ある程度安全にスポーツ走行できる車種。後述)
・ヘルメット(ハーフヘルメット不可)
・グローブ(軍手不可)
・長袖長ズボン、運動しやすい靴

は必ず必要です。走行するのに自分のクルマはもちろん必要ですが、安全にスポーツ走行する為に制限があるサーキットは珍しくありません。具体的にはミニバンやSUV、トールワゴン系軽自動車などはサーキットによって走行不可です。またオープンカーも横転時に幌が潰れる為、ロールバーの装着が義務付けられているサーキットが少なくないです。

次に装備品としてヘルメット・グローブ・長袖長ズボンが必要です。こちらは安全装備ですのでしっかりと準備しましょう。
ヘルメットはハーフヘルメット(キャップ)は不可です。フルフェイスタイプかジェットヘルメットタイプにしましょう。基本的にはフルフェイスがオススメです。
グローブも軍手やメカニックグローブは不可です。ちゃんとサーキット用のグローブが販売されていますのでこちらを購入しましょう。
服装は長そで長ズボンが必須です。窓が割れたり物が飛んできた際の怪我を防止するものなので、真夏でも長袖は必須です。大きなサーキットになってくるとレーシングスーツが必要なサーキットもあります。

ここまで準備ができたら後はサーキットに行くだけ!・・・と言いたいのですが、サーキットでは限界走行を行うので、エンジンやタイヤにかかる負担が普段の比ではありません。自分のクルマを確認して、必要ならメンテナンスをしてあげましょう。

クルマの確認事項
・タイヤは残り溝がある?タイヤが裂けていたり、パンクしていない?
・ブレーキパッドは残ってる?ローターが割れていたりしない?
・エンジンオイルの量は十分?走行距離は過走行していない?
・ラジエター(クーラント)のリザーバーに水は適切な量入っている?

などなど・・・もちろん細かい部分はまだまだありますがまずはこの4点を確認しましょう。クルマに詳しい方が近くにいれば確認してもらうのもいいかもしれません。不安や問題があればメンテナンスしてからサーキットへ臨みましょう。

次に、サーキットへ行くなら準備しておいた方が良いものです。こちらは無くてもなんとかなりますが、ある程度慣れてくると多分欲しくなると思います。

サーキット走行の準備物(初級編)
・養生テープ、ガムテープ
・ジャッキ
・十字レンチ、トルクレンチ
・エアゲージ
・プラス/マイナスドライバー、レンチ(8/10/12/14mmぐらいあると便利です)

養生テープはゼッケンを貼ったりトランスポンダー(タイム計測器)を取り付けるのに活用するので初めて行く方でも持っておいた方が良いでしょう。

ここまで来たら後はサーキットへ行って走るだけです!(やっと本編です)
少し注意して欲しいのは、サーキットによっては「ライセンス制」の場所があります。基本的には毎日朝、走行前にライセンス取得のための講座などがありますので、ライセンスが必要なサーキットは事前にライセンス講習を受けるようにしましょう。サーキット一覧から見てもらってもライセンスが必要かが分かるようになっています。
逆に、イベントなどの走行会では貸し切り走行になるのでライセンスが要らない場合もあります。こちらは主催者などに確認しましょう。
さて、走行前に最終の準備です。アクシデントで故障、事故、最悪自分の体も傷つけてしまう可能性があるのでここはしっかりと確認してください。

サーキット走行直前の確認
・車内に横Gで飛んでいってしまうものはないか?
・エンジンオイルは十分あるか?
・タイヤ(ホイールナット)はしっかり締めてあるか?空気圧は大丈夫か?
・ボンネットやドアはちゃんと締まっているか?

ここまで来たら後はもうサーキット走行を楽しんできてください!


ということで初めてサーキットを走るまでの準備を説明してきました。
ちょっと長くなりましたがそれでも最低限のものなのでもっと細かくこうするともっと良いよ、という部分は本当に書ききれないほどたくさんあります。

初走行まではできたけれども・・・

ここまでやっても、クルマは壊れる時は壊れるし、ミスをして事故を起こす時は起こすんですよね、悲しいことに。多分みんなが思う不安要素を羅列しておきます。

サーキット走行の不安要素
・クルマが壊れないかな・・・
・事故を起こさないかな・・・
・何かあった時に対応できるかな・・・
・怖くて全開にできないんじゃないかな・・・
・他の速い人の邪魔にならないかな・・・

きっと誰でも最初はそう思うし、常連さんでも慣れているだけで気持ちは同じです。この辺りは一人では解決できませんし、サーキットをよく知っている人などに教えてもらうしかないと思います。

Detonator!ではサーキットの走り方から始まり、ドラテク向上のアドバイス、走行の手助け、トラブルの対応、クルマが動かなくなっても何とかなる安心感までをインストラクターとしてセットでご提供しています。また自分のクルマが壊れるのが怖すぎたり、とりあえずサーキット走行を体験してみたい方は、サーキットを走行できるレンタカーを準備してますのでレンタカーを借りて走行が可能です。サーキットレンタカー/インストラクターの説明ページ

とはいうもの、完全にモータースポーツ初心者の方や、できるだけ安全に全開走行や限界の挙動を試してみたいという方はジムカーナの欄をご覧ください。きっと「これだ!」という反応をしていただけると思います。